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スケジュール

2017年05月11日
 今年の作家としてのスケジュールをちょっとだけ書いてみる。まずは今参加しているbankart air……横浜での滞在制作が6月の20日まで。7月に4日間だけの個展が江古田よきほギャラリーで、8月は中山にある創造の森で作品づくりとW.s。10月は相模原スーパーオープンスタジオ。これが今のところ決まっている予定である。あと、スーパーオープンスタジオでは市内の施設で個展ができないかプレゼンする予定で、うまく行けば年内にもう一回個展ができることになる。あとは企画中の展覧会が2つあってこれはまだまだ場所から考えなくてはいけないけれど、来年には実現させたい。

 とまぁ、これだけの予定でボクの方は手一杯感がある。子ども教室をやりながら、パン屋のバイトをし、美術作品の制作時間は一日2時間くらい。これをほぼ毎日繰り返している。もちろん楽しいからやっているわけだけど、結構つかれる。けれど、パン屋はまぁいいとして、子ども教室やアーティスト活動は今の倍は動けなくてはとても食っていけないし、とてもじゃないけど、作品の後世に残すことなんてできやしない。

 そんなの無理だよなぁと普通は思ってしまうけれど、世の中にはけっこうたくさんボクの倍くらいは動けている人がいる。美術を創り出すことを専業としている人なんかはもう何倍かわからないくらいっていう人もいる。もちろん効果的に動かなくてはいけない。効果的で質量も多いっていう人たちがいる。同じ人間なのにね。ボクも少しは頑張らなくてはいけないなぁと思う。しかし、いきなり劇的な変化は難しいだろう。コツコツとやっていくしかない。

 もちろん、努力が報われるとは限らない。どんなに成功を望んでもうまく行かないことだってあるかもしれない。でもまぁ、それを打破するのは倍の努力しかないと思う。そうやって少しずつ世界の色を塗り替えていくことがボクらにはできる。ほんとのこというと、そのことの方が自分にとってはすごくうれしいことなのかもしれないって思う。……まぁどうなんだろうね。



堀江和真

BankArt AIR 2017

2017年05月10日
 こんにちは。堀江和真です。いやはや、あっという間に五月です。2017年が始まって色々あったような、そうでもないようなって感じです。さて、今ボクは横浜にあるBankartという場所でレジデンスに参加している。レジデンスといっても泊まり込みというわけでもなく、出席率はチェックされるものの、厳しい基準があるわけではない。なのでボク自身は普段近所の自分のスタジオに行くところを、横浜まで行って制作している感じである。
 
 このレジデンス、2011年にも一度参加しているのだけれど、その時は結構色々なことがあって、あまり良い思い出が多いわけでもないけれど、すごく収穫の多いイベントだった。まず、この時はじめて現代アートの作家と知り合い、そういうものがあるのだというのがぼんやりとわかってきた。その変わり、その洗礼というべきものも当時結構味わったように思う。でもまぁ、あれがなければ、今の自分はいないなぁとも思うわけである。だから6年経った今、もう一度チャレンジしてみたいと思ったわけである。

 さて、今回のレジデンスに入って一か月経ち、そろそろ折り返しかなぁというところで、ボクが思うのは、この6年で自分はまた凝り固まってしまっていたのだなということ。6年経って、自分なりに自分の美術を説明できるようになった。相模原にあるスタジオの仲間から色々な影響を受けて、なんとなく見えてきたように思っていた美術が、全然違うアーティストたちと一緒に制作する環境になってみれば、ずいぶん狭い範囲でのことでこだわっていたような気がしてきた。とはいえ、美術の世界では武器をたくさん持つよりも、少ない武器をいかに研ぎ澄ますかが勝負なような気もするので、そこはまぁいいかなって気もするけど、どうにも煮え切らない。
 
 あと再認識というか思ったのは、ボクは環境の変化に弱いなぁってこと。周りの人や制作の環境が変わると、どうにもリズムがつかめない。以前、ここに参加したときは、ただ広いスペースで絵が描けるっていうそれだけで、うれしくて仕方がなかった。今のボクは広いスペースに慣れきってしまっている。いわゆる贅沢病なのかもしれない。

 んー、なんだろうなぁ?って感じで制作をしていたら、先週あたりから体調を崩し、ここ二日はベットの上で過ごした。どうやら風邪をひいたらしくて、汗を大量にかき、Tシャツを何枚も変えた。今朝、ようやく動きはじめて、これから展示の打ち合わせをすることになっている。
 
 後半の一か月の目標。まずは心に余裕を持つこと。制作を焦らないこと。他のアーティストとのコミュニケーションを大切にして学べることは素直に学ぶこと。そして何より楽しむこと。

 

 堀江和真