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森での展示 終了

2016年10月29日
 先日、ボクも参加させていただいた森の展示「横浜森の美術展」が終了した。この森での美術活動は今年でちょうど20周年を迎え区切りの歳となっているそうだ。発足当初から関わっている運営の方や作家さんは当然20年目かそれに近いくらい活動を継続させてきたわけで、すごすぎて想像がつかない。一つのプロジェクトを20年続けると主軸の方にとっては、その人の人生の中で大きな割合を占めるような事柄の一つにもなるし、運営にはお金もかかるし、人の力や手間も並大抵ではないだろう。もちろん楽しいという気持ちがあるから続けてこれたのだろうけれど。この展覧会は来年は行われるかどうかはわからないそうだ。思えばボクが参加させてもらいたいとお願いした、去年も開催されるかわからないとおっしゃっていた。今後も継続していくには誰かがある程度、仕事を引き継ぐような形で運営をしていかないといけないとのこと。でも、これを全部ではないにしても引き継ぎ、展覧会や森の整備を続けていくのには、それなりの覚悟がいるのだろう。今のところ、我こそはという方はいないようだ。ボクなんかは新参者もいいところだから、何も言えないが是非こういう素晴らしい催しは継続してもらいたいと思っている。

 さて森の展示はどうだったかっていうと、すごく楽しかった。ボクの作品はというと以外にも、なかなか評判がよかったらしい。
 作品は黄色っぽい釣り糸を何本かの木を軸にぐるぐると巻き付け空中に浮かぶ厚さ10cm程度のふわりとしたはかない平地をつくった。大きいもので半径1mほどのこの平地を全部で40個、森の中の1部分で展開したものと、あとは森で絵を描きたいというそれだけで、木にキャンパスに板を打ち付けたものをくくりつけ描いたものを展示した。絵のほうはかびやキノコが生え思わぬ変化をした。
 いつも展覧会っていうと、評判を気にして、どんな風に言われるかとか、何かコネクションが手に入らないかということを考えてしまいがちだけれど、今回は本当にそういう気もちがなく森の中で自分が作品をつくりたいという気持ちがすごく強かった。だからできあがった作品が人にどう見られるかということはあまり気にはしてなかった。だけど、さっきもいったけど、ボクは新参者だし、他のメンバーは屋外展示以外でも活躍しているベテランの作家さんばかりなので、手数とか質量みたいなことでは負けないようにしたいっていうのは考えていた。結果的てきには、がんばったことでそこの部分だけはトントンくらいにはできたかなって思っている。でも、手ごたえっていうか作家として今後の制作するうえでの収穫はまだよくわからないなぁって思っている。ボクの場合繰り返し行うことで何とかちょっとだけ学ぶタイプなので、今後もずっと森での制作をしてみたい。ボクのメインは室内で飾るような平面や立体だけれど、屋外での制作はそちらの方にも良い影響を与えそうな気がしている。だって同じ作家が手掛けている仕事なのだから作品の中の思考が変わるわけじゃない。でも自然の中で作品をつくっていろいろ感じたり体験したらスケールがひろがるのはあると思う。

 となんだか、ちょっと熱っぽく語ってしまったが、とにかくボクにとっては素晴らしい展覧会でした。いやはやいやはや。そして今日からまた展覧会です。江古田ユニバースという江古田の街をアートの街にっていう主旨のイベントです。こちらは今日から来週日曜日まで。ボクは街の駐輪場で展示をしています。先週搬入を終えてきたけど、ボクとしてはまぁ納得できる展示の内容になっていると思う。他の方の展示は会期中にみるつもり。はてさて、今回はどうかなぁ?できるだけ楽しみたいって思っている

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               堀江和真