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 こんにちは。堀江和真です。ボクは絵を描いたり、立体を作ったりして、日々を過ごしているアーティストです。このブログでは、そんな毎日の些細な事柄や活動についてのことを書いています。よかったら、読んでみてください。

 さて、今日はインスタントラーメンについて書いてみようかな。インスタントラーメンっていうとボクの中では、袋に入っていて、鍋にお湯を沸かして、そこに乾麺を入れてっていう手順のアレです。一般的な定義とズレている可能性もありますが、まぁそこはおおらかに流してください。

 みなさん、このインスタントラーメン、どうやって調理していますか?ボクは次にあげる二通りの食べ方が、お気に入りです。

 まず1つ目は超シンプル。乾麺のまま齧る。これがボクの好物の一つでもあります。とはいえ、これをやって美味しいと感じるのは、今のところ、サッポロ一番だけです。調理というほどのものはないのですが、袋を開ける前に大体4等分に乾麺を割ってから開けて食べています。細かく砕くのではなく固まりで口に入れ、よく咀嚼するのがお気に入りです。

 もう1つは、とにかく煮込むというやり方です。茹で時間3分のところ30分くらい弱火でグツグツやります。すると、乾麺の種類にもよりますが、倍くらいに膨らみ、ボリューム満点となります。それが美味しいの?と言われると、決して美味しくはないのですが、不思議とたまに食べたくなるのです。ボクがまだ大学生の頃、大阪から上京してきていた友人が仕送りもバイトの給料も遊びで使い果たすと、インスタントラーメンをそんな風にふやかして、食べるのだと言う話を聞き、当時実家暮らしだったボクも、そんな彼に何となしに憧れて真似してみたのを今でもたまに思い出します。ボクと彼は、それほど仲良しではなかったけれど、彼の発したいくつかの言葉を今でも何となしに、思い出すことがある。それらの多くはなんの意味もない、些細な台詞なのに、なかなか忘れないから不思議です。最後に会った時、彼はスノーボーダーになるのだと言っていたっけ。現在は何をしているんだろうな?少しだけ興味がある。

 ちょっと脱線するけど、大学生の頃の友人というのは、不思議と現在誰も残っていないです。連絡を取ろうと思えば取れるんだろうけど、最近では、そういう気にもならない。ボクが大学生だった当時、ボクは何者でもなく、毎日退屈していた。周りの同級生たちもサークルに参加したり、手当たり次第に女の子の尻を追いかけ回したりしながらも概ね退屈そうに見えました。みんな、何者かになるつもりではあっても、まだその時ではないという感じでウダウダしていたんじゃないかなー。彼らの多くのその後の人生をボクは知らない。30代前半までは、仲良くしていたやつもいるけど、何となしにソリが合わなくなり、連絡をしなくなってしまった。

 インスタントラーメンの事を書いているうちに、なんだか昔話になっちゃっいました。

 ちなみにインスタントラーメンを固形のまま食べるようになったのは、社会人になり酒量がどんどん増えていった頃のことだったと思います。要するに、酔って茹でるのすら面倒なときに、そのまま齧ったのがはじまりだったような気がする。

 月日は流れ、思い出と、それらが作り出した奇妙な嗜好が、あちこちに散らばり出す。これこそが人生なのだなどと、目を細めてみるも、そのうちどうでもよくなってくる。あーぁ。




堀江和真