さて、3か月ちょっと前の話である。いい加減、このネタは辞めなくてはいけないなと思いつつ、続けるんだけど、その時に失恋をして、手っ取り早く気分を変えるために10キロのダイエットを決めた。運動をして食事制限をして、毎日体重を測っていくという作業をしてきた。結果はというと、10キロの減量は成功した。ただし、かなり体が空っぽの状態での話なので、現在は2キロほど、すぐに戻して、その体重で落ち着いている。自分なりのベストな体重にはあと10キロは落としても大丈夫そうなので、あと半年ほどかけて落としていこうと思っている。自分の体重を見つめ続けて暮らしていて、その数字が減るごとに、何となく自信を取り戻していった。そんな日々だった。
しかし、その過程においては色々なことがあった。もう無理だと疑心暗鬼になって、目標の体重のハードルを下げてもいいから頑張ろうと自分に言い聞かせたり、こんなことをして一体何になるのだと自問したり、少しだけ体重が減少しただけで、異常にテンションがあがったりしていた。なんだか大人気ないなとも思うのだけれど、久しぶりに冒険をしているような心持になった。
ダイエットをして、何か変わったかと言われたら、変わったと思う。まず、周囲の人から近年まれにみるほど褒められた。いくら美術頑張っても、これほどは褒められないだろってくらい。なんだかすごい事をやってのけたかのように称えられた。とくに女性からのお褒めの言葉が多かった。女性はボディラインを気にする人が多いから、気になる話題なのかなと思うけど……。ボクの場合、10キロ落としたところで、別にやせ型になったわけでもない。よく形容しても、まぁガッシリ体系が良いところだろう。それがボクよりもはるかにやせ型の若い女の子なんかに褒められると訳がわからない。もっとずっとストイックに管理しているはずの彼女らからの賞賛の言葉には恥ずかしいやら嬉しいやらで、なんだか申し訳ない感じがしたものだ。
あとは洋服のサイズがかなりダウンした。最初ジャストだった洋服がダボダボになり、そのうちのいくつかは気持ちよく処分することができた。タイトであったはず服も大きめと認識するようになり、かつて痩せていたころの服も苦も無く着れるようになった。
悪い面もある。筋肉が落ちたと感じる。運動して、筋トレもしているのに、前よりも重いものが持てなくなってきている。自重が軽くなったせいか、重い物をもつとフラっと崩れてしまうことがある。支えきれなくなっているのだ。これには少なからずビックリした。運動後はプロテインをのんだりして、筋肉が落ちるのを防がないといけないと感じ出した。でもボクはプロテインが嫌いだ。何が嫌いかっていうと、その存在が嫌いだ。意味もなく嫌いだ。
そして、ダイエットによって痩せたボクが失恋の痛みから抜け出せたのか?答えは自分でもよくわからない。ただ、まだ胃とか胸のあたりにシコリのように失恋というものにともなう感情がそこにある。または細い針が刺さっているような鈍い痛みがずっとある。発狂とかそういうんじゃない。ただ、そこにあるって感じ。これは生だった傷がふさがって古傷になってしまったようなものなのだろうか?……よくわからない。アイドントノー。
実は多くの言葉は交わしていないが、その失恋の相手と顔を合わせる機会が最近あった。彼女は痩せたボクを見て「体調悪いの?」と言って、話はそれでお終い。……なんとも情けない結果である。
まぁボクはいつもそんな感じ。たまに人を笑わせる材料を集めるために生きているんじゃないか?って気がするほどだ。
でも、ボクはボクのそんな一見すると惨めな人生を愛でていかないといけない。少なくともボクだけは。
まぁでもアピールの方法としては間違ってなかったって思ってる。ボクはダイエットをして体調もよくなり、見た目もほんの少しマシになる。達成感もあった。彼女はそれをみるだけ。別に言い合いにもならないし、興味がなければ「ふーん痩せたんだ」ってくらいで何も感じない。誰にも迷惑をかけない。
さてさて、ここからどこに向かおうか?
とりあえず、現在参加しているイベントについて、ちょっとだけ告知しておこう。昨日からはじまったオンゴーイングフェスだ。といっても今週土曜日で終わってしまうし、週末は台風の予定なんだけどね。開催地は吉祥寺にある「art center ongoing」。ボクが大好きなアーティストコレクティブの施設だ。いつかここで個展を開催するのが、ボクの夢の一つだ。今回のようなイベントに出ながら信頼関係を築いていきたいと思ってる。作品は、かっこいいのを展示したので、是非観に行ってほしいな。
堀江和真
しかし、その過程においては色々なことがあった。もう無理だと疑心暗鬼になって、目標の体重のハードルを下げてもいいから頑張ろうと自分に言い聞かせたり、こんなことをして一体何になるのだと自問したり、少しだけ体重が減少しただけで、異常にテンションがあがったりしていた。なんだか大人気ないなとも思うのだけれど、久しぶりに冒険をしているような心持になった。
ダイエットをして、何か変わったかと言われたら、変わったと思う。まず、周囲の人から近年まれにみるほど褒められた。いくら美術頑張っても、これほどは褒められないだろってくらい。なんだかすごい事をやってのけたかのように称えられた。とくに女性からのお褒めの言葉が多かった。女性はボディラインを気にする人が多いから、気になる話題なのかなと思うけど……。ボクの場合、10キロ落としたところで、別にやせ型になったわけでもない。よく形容しても、まぁガッシリ体系が良いところだろう。それがボクよりもはるかにやせ型の若い女の子なんかに褒められると訳がわからない。もっとずっとストイックに管理しているはずの彼女らからの賞賛の言葉には恥ずかしいやら嬉しいやらで、なんだか申し訳ない感じがしたものだ。
あとは洋服のサイズがかなりダウンした。最初ジャストだった洋服がダボダボになり、そのうちのいくつかは気持ちよく処分することができた。タイトであったはず服も大きめと認識するようになり、かつて痩せていたころの服も苦も無く着れるようになった。
悪い面もある。筋肉が落ちたと感じる。運動して、筋トレもしているのに、前よりも重いものが持てなくなってきている。自重が軽くなったせいか、重い物をもつとフラっと崩れてしまうことがある。支えきれなくなっているのだ。これには少なからずビックリした。運動後はプロテインをのんだりして、筋肉が落ちるのを防がないといけないと感じ出した。でもボクはプロテインが嫌いだ。何が嫌いかっていうと、その存在が嫌いだ。意味もなく嫌いだ。
そして、ダイエットによって痩せたボクが失恋の痛みから抜け出せたのか?答えは自分でもよくわからない。ただ、まだ胃とか胸のあたりにシコリのように失恋というものにともなう感情がそこにある。または細い針が刺さっているような鈍い痛みがずっとある。発狂とかそういうんじゃない。ただ、そこにあるって感じ。これは生だった傷がふさがって古傷になってしまったようなものなのだろうか?……よくわからない。アイドントノー。
実は多くの言葉は交わしていないが、その失恋の相手と顔を合わせる機会が最近あった。彼女は痩せたボクを見て「体調悪いの?」と言って、話はそれでお終い。……なんとも情けない結果である。
まぁボクはいつもそんな感じ。たまに人を笑わせる材料を集めるために生きているんじゃないか?って気がするほどだ。
でも、ボクはボクのそんな一見すると惨めな人生を愛でていかないといけない。少なくともボクだけは。
まぁでもアピールの方法としては間違ってなかったって思ってる。ボクはダイエットをして体調もよくなり、見た目もほんの少しマシになる。達成感もあった。彼女はそれをみるだけ。別に言い合いにもならないし、興味がなければ「ふーん痩せたんだ」ってくらいで何も感じない。誰にも迷惑をかけない。
さてさて、ここからどこに向かおうか?
とりあえず、現在参加しているイベントについて、ちょっとだけ告知しておこう。昨日からはじまったオンゴーイングフェスだ。といっても今週土曜日で終わってしまうし、週末は台風の予定なんだけどね。開催地は吉祥寺にある「art center ongoing」。ボクが大好きなアーティストコレクティブの施設だ。いつかここで個展を開催するのが、ボクの夢の一つだ。今回のようなイベントに出ながら信頼関係を築いていきたいと思ってる。作品は、かっこいいのを展示したので、是非観に行ってほしいな。
堀江和真