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おっさんとボク

2020年09月30日
こんにちは。堀江和真です。ボクは絵を描いたり、立体作品をつくりながら、毎日を過ごしています。このブログでは、そんな日々で感じた事や起こったことを、のんびり綴っています

 さて、今日はおっさんについて、ちょっとだけ。おっさんの定義については、色々あるけれど、今回ボクがこの文章において「おっさん」と呼ぶのは、ある特定の人物です。

 まずは、そのおっさんについて、書いてみようかな。そのおっさんは、ボクが住む街のそれも自宅からすぐ近くのスーパーやその付近で頻繁にみかける人物である。無精髭で、ハゲ散らかしていて、股引きみたいなズボン、よれよれの上着。風貌はどこにでもいるおっさんで、多分70歳は超えてる。そして、多分すごい孤独なのだろう。あるいは寂しがり屋なのかもしれない。はたまた、単に超暇なだけなのかもしれない。スーパーに行くと、店員さんをつかまえては、とりとめのない事をよく大声で話している。声がでかい。(あるいは少し耳が遠いのかもしれない)。スーパーのスタッフの方からしたら、災害の一種なのだろう。あまり歓迎されていない。たまに、店先のベンチで、地元の人を捕まえて、やっぱり何か大声で語ってる。

 おっさんについては謎が多いのだが、周囲から人気はあまりなく、煙たがられているようだ。おっさんに割と好意を抱いている人物をボクは知っている。人の心はわからない。わからないが、割と確信をもって、そうだと言える人物がいる。その人物とは何を隠そう、このボクだ。ボクはおっさんに話しかけやすそうな隙をわざわざつくり与えているつもりだ。せちがらい世の中だ。チューハイの缶でも片手にたまには話しを聞いてもいいよと、おっさんに好意的な表情を向けてみせたりしている。

 ところが、世の中はうまくいかないものである。おっさんの方では、ボクのことを警戒している。あれだけ、誰彼かまわず話しかけているのに、ボクにはそれがない。それどころか、最近は半径5メートル以内には入るまいと決心したかのように、ソーシャルディスタンスを取り出した。これはコロナの影響ではあるまいと、ボクでもわかる。気のせいか、顔は強張っているように見える。

 ボクにはなぜか、そういうことがたまにある。おっさんには、ボクにも自覚できていない内なる狂気のようなものがみえるのかもしれない。こいつは危険だとおっさんの心は警笛を鳴らしているのだろう。

だか、ボクはおっさんに言いたい。それは誤解なんだよ、とね。

 おっさんよ、いつかルソーの孤独な夢想者の散歩でも片手に街中に繁茂する雑草についてとか、語りたいものだね。



堀江和真

呼吸法について

2020年09月08日
こんにちは。堀江和真です。ボクは絵を描いたり、立体を作ったりして、日々を過ごしているアーティストです。このブログでは、そんな毎日の些細な事柄や活動についてのことなんかを書いています。よかったら、読んでみてください

今日は呼吸法について。んーと、去年の秋くらいかな。ボクは、呼吸に興味を持ちだしたんです。美術に関係あるかって言われると、そんなにないんですが、コレを試すようになってから、制作中の集中力とか、体力の消耗のスピードを遅らせることができるようになったりとかしているので、ボク的には、関係あるかな。あと、ちょっと偉い人と話すときや、大勢の人たちの前でスピーチとかをしなくてはいけないときとか、緊張の緩和にも使えるし、まだ全然できてないけど、相手の呼吸をみて、会話の中で間をうまく置くなんてことも意識するようになってきた。かの有名なピカソも制作中は呼吸に意識的であったとかっていうのもある。ボクが読んだ本では、ピカソは呼吸を深くすることで、朝から晩まで制作しても疲れるということがなかったのだとか。

 呼吸法......ボクが採用しているのは丹田呼吸法というもので、まぁ一種の腹式呼吸です。トレーニングも簡単で、3秒吸う、お腹に空気を溜め、下腹に力を入れる。鼻から空気を15秒かけて、ゆっくり出す。これを繰り返すだけです。現代人はけっこう、胸のとこに空気を溜めて出すことが多いみたいで、これだと過呼吸とかになりやすい。緊張を紛らすときに、胸で深呼吸すると逆効果だし、呼吸が浅いと落ち着かない気持ちになる。

 まぁ、逆にドキドキしたいときは、腹での呼吸は控えて、胸で呼吸するといいんじゃないかな。恋してるときとかね(笑)。あと、ボクは最近、サウナに入ったあとの水風呂で胸での深呼吸を繰り返し、目をつぶると、頭がクラクラし、笑いが止まらない状態になることがわかってきた。まわりから見ると不気味だけど、これはめちゃオススメ。

 いやー、最近は色んな場面で呼吸だったんだなと思うことが多い。呼吸が整っているときは、ボクはわりと堂々としていられる。でも、簡単に乱されもする。乱されると立て直せないことも多い。でも、呼吸を整えることができれば、落ち着くことができることもわかる。難しいけどね。
 漫画「鬼滅の刃」とか「ジョジョの奇妙な冒険」でも、呼吸は最大の武器として登場してくるけど、呼吸を極めれば、様々なことができるかもという妄想は確かに難しくない。


 呼吸って奥が深いです。ただ、美術作品をつくるにあたって、息を深く整えて臨むのが良いのが、胸で細かく息をし、ドキドキしながら臨むのが良いのか、これについてはどっちが良いとかはないんじゃないかと思う。ただし、自分で、どちらの方法が良いか選べることに関しては悪くないかな。



アーティスト 堀江和真